家具の取り扱いについて


  • 無垢材について
  • オイルフィニッシュについて
  • 日々のお手入れについて
  • メンテナンスについて

無垢材とは原木から製材されたままの木材で、木の風合いをそのまま伝える魅力を持つ天然素材です。

  • 無垢材は、調湿機能を持っています。設置場所の温度や湿度などの環境により膨張・収縮します。そのため、製品に反り・歪み・割れ等が発生する恐れがあります。この欠点を最小限とする為、材料の乾燥が重要となります。私たちは、乾燥状態について十分に気を使って製作しておりますが、無垢材の特性上、完全に防ぐことはできません。
  • 直射日光やストーブ・エアコンの吹き出し口など熱や風を直接あてることは、反り・割れ・変色の原因となります。直射日光のあたる部屋へ設置する場合はカーテンなどを利用して設置してください。また冬場、暖房器具により極端に室内が乾燥している場合、加湿器などで湿度の調整をお勧めします。
  • 天然素材のため、木目・節・色など必ず個体差があります。そのため、展示品やHP上での写真やカタログと実際の商品とでは、多少の違いがあります。同じ樹種でも色合いは様々です。人に個性があるようにその木が持つ個性と思って、大切にして頂きたいと思います。
  • 木地の色は、紫外線などの影響により、時間の経過とともに色味が変化して、味わい深くなってきます。それぞれ個体差はありますが、ほとんどの樹種は濃く飴色に変化していく傾向にあります。例外として、ブラックウォールナットなど木地の色が濃い樹種については、色が淡くなっていくものもあります。

『it furniture』では、特別のご指定がなければ亜麻仁油をベースとした天然由来の植物性油によるオイルフィニッシュでの仕上げを基本としています。

  • オイルフィニッシュは、植物性油を木の組織に浸透させて、木材の表面にはほとんど塗膜を作りません。その為、木材の調湿性能を妨げず、かつ本来の質感「手触り」を活かすことができるメリットがあります。デメリットとしては、木材を出来るだけナチュラルな状態のまま保つ塗装方法となるため、保護機能が弱く、メンテナンス塗装が必要となることや輪染みが生じやすいなどがあります。
  • オイルフィニッシュはシンプルである為、ご自身でのメンテナンスが容易です。例えば、ウレタン塗装では表面にウレタン系樹脂の塗膜があるため、傷や輪染みなどのメンテナンスはご自身では難しいです。
  • オイルフィニッシュの弱点である耐水性が気になるお客様には、純然たる自然塗料ではありませんが、耐水性を向上したオイルなどご提案致しますので、お気軽にご相談ください。
  • 輪染みについて

    熱いものや底が濡れたコップやお皿などが長時間接しているとその跡が染みのように残ってしまうことを言います。軽くサンドペーパーで磨いた後、メンテナンスワックスを塗りこむことで目立ち難くできます。輪染みを防ぐためには、木部に濡れた状態のものが直接触れないようにコースターやランチョンマットなどの使用をお勧めします。

『it furniture』の家具を日々大切にご使用いただきありがとうございます。

  • 普段のお手入れは、水を固く絞った布巾で水拭き、または柔らかい布で乾拭きをしてください。ワインやお醤油、ソースなどの色がつきやすい液体をこぼした場合は速やかに拭き取ってください。
  • メンテナンス塗装は、環境にもよりますが、年に2回程度をお勧めしています。表面が白っぽくなってきたり、カサカサしている、濡れたものを置いてすぐに拭いても跡が残るようであれば、油分が抜けてきたサインです。メンテナンス塗装を行なってください。

メンテナンス塗装

  1. 水を固く絞った布巾でほこりや汚れをしっかり取ります。表面が濡れているとオイルが染み込まないので少し時間を空けて乾燥させます。
  2. #600程度のサンドペーパーで、木目に沿って表面をなでるように軽く磨きます。
  3. 磨いて出た木粉を乾いた布巾などで取り除き、ウエスにオイルを染み込ませて伸ばしていきます。
  4. 表面に残っている余ったオイルを乾いた布巾でしっかり拭き取ってください。
  5. 12時間程度乾燥させて完成です。
オイルが染み込んだウエスは、自然発火する恐れがありますので、水に浸した後、ビニール袋に入れて処分してください。

へこみ傷の直し方

  1. へこんだ部分に#220程度のサンドペーパーを軽くあてます。木目に沿って磨くよう注意してください。
  2. ペーパーをあてた部分に水を軽く絞った布巾を被せ、上からアイロンで熱を数秒加えます。
  3. 当てすぎると焦げや変質の原因となるため、注意してください。膨らみ具合をチェックし、膨らみが足りないようでしたらもう一回手順2を繰り返してください。
  4. 木が水分を含み、目立たなくなる程度まで膨らんだら、メンテナンス塗装を行なってください。大きな傷や繊維で切れているものは、膨らまない場合もあります。
大きな傷などをご自身でメンテナンスする場合は、削りすぎて部分的にへこませてしまったりする恐れがありますので、ご相談ください。フルメンテナンスも承っております。